建設進むMRT最南端 車両基地など進捗6割
ジャカルタ特別州で建設が進む大量高速鉄道(MRT)の最南端、南ジャカルタ区ルバックブルス駅。駅の隣ではメンテナンスなどを実施する車両基地(デポ)の整備も進められている。進捗(しんちょく)状況は駅とデポ共に、6割弱となっている。
ルバックブルス駅(長さ250メートル)は線路の両側で建設が進む。現在は足場が組み立てられており、今後は屋根や駅室を造るなどしていく。地上から2階へ上がった場所がコンコース(改札階)となり、改札口のほか、切符の販売口やコンビニなどの店が入る予定。3階部分が駅のホームとなっている。
ルバックブルス駅とデポは線路で結ばれ、デポには6両の電車が7編成同時に停車できる。現在は、メンテナンスのための建物や線路の整備、管制塔の建設などが進められている。
ルバックブルス駅のすぐそばには公共バスのトランスジャカルタ(TJ)のバス停がある。案内役を務めた州営MRTジャカルタ(MRTJ)のアクバル・ラヤン・スブクティさんは、MRTとその他の交通機関の接続が重要で、MRTの駅のうち中心となるのは中央ジャカルタのドゥク・アタスと説明する。
「バスや空港鉄道、次世代型交通システム(LRT)、首都圏専用電車(KRL、コミューター)などと接続し、乗り換えやすいようにする」と話した。
現在建設が進められているのは南ジャカルタ区ルバックブルス〜中央ジャカルタのホテルインドネシア(HI)前(約15.7キロ)をつなぐ第1工区。MRTJによると、8月中には全体の進捗率が78%に達するという。
開通は2019年3月を目指している。(毛利春香、写真も)