「アクア」を大量偽造 南タンゲラン市で4人逮捕
南ジャカルタ・チランダック警察は21日、ミネラルウオーター製造大手の製品を大量に偽造、販売した疑いで、男性4人を逮捕した。偽物を購入した客が「水が濁っている」と警察に通報、犯行が発覚した。コンパスコムが23日報じた。
調べでは、バンテン州南タンゲラン市ポンドック・チャベの民家で、ミネラルウオーター「アクア」のボトル(19リットル入り)に「煮沸済みの地下水」を詰め、南ジャカルタのポンドック・ラブにある3販売店、チランダックの4店に卸売りした疑い。
卸値は1ボトル当たり1万3千ルピアで、1日約300本を偽造、販売していたという。
偽造は2016年に始まったとされ、同警察は被害規模の全容把握を急ぐ。また、正規品の外装パッケージ偽造に関与したとみられる共犯者1人の行方も追っている。
供述によると、容疑者の1人は以前、ミネラルウオーターの製造工場で充てん作業に従事した経験があり、そこで身につけた技術と充てん用機械を使って偽造を続けていた。「(偽造用の)充てん用機械は750万ルピアで調達した。タンクは殺菌機能のある紫外線チューブ付きだ」と供述しているという。
「アクア」の製造・販売元のダノン・インドネシア社は24日、正規製品は、キャップに「ダノン・アクア」のロゴと製品番号が記載▽開封用のタブはしずく型▽ボトル中央には「ダノン・アクア」のロゴ入りのラベル――として、注意を呼びかけている。(坂田優菜)