チュプ鉱区に1億ドル 米エクソンが投資
米エクソンモービルはこのほど、中部、東ジャワ両州にまたがるチュプ鉱区について、2019年までに東ジャワ州ボジョヌゴロ県内にあるクドゥン・クリスブロックでの生産を始めると発表した。
生産設備構築など総投資額は1億ドル。新たな中央生産処理施設は建設せず、約16キロ離れた採掘、同鉱区内の生産の一大拠点となっているバンユ・ウリプブロックとパイプラインでつなぎ、原油を配給する。
同ブロックは11年に鉱脈が発見された。深さは約2100メートルで日産1万バレル、埋蔵量は2千万バレルを見込む。
同社によると、ことし7月、石油・ガス上流事業監督機関SKKミガスから設計・調達・建設(EPC)の許可は得ており、工事がスムーズに進むことが期待される。
国内の石油生産20%を担っているとするエクソンモービルはチュプ鉱区について、05年に国営石油ガス・プルタミナなどとの間に生産分与契約(PSC)を締結。45%の権益を持ち、開発を続けている。
一方で、エクソンモービルは同鉱区内のガス田ジャムバラン・ティウン・ビルの権益を、プルタミナに約1億2千万ドルで売却する意向を表明している。
また、7月には埋蔵量46兆立方フィートに達する見込みのアジア最大級のガス鉱区リアウ諸島州東ナトゥナ鉱区の開発から、採算性が合わないなどの理由で撤退する方針を表明。プルタミナと調整しながら事業再編を進めている。(平野慧)