F1からカスタマイズまで オートショー、楽しみ方いろいろ
10日開幕したインドネシア国際オートショーの会場(バンテン州南タンゲラン市)は連日、にぎわいを見せる。目的の一つはこのタイミングに合わせて発表された新モデル。オートショーでは特別割引や景品など特典が多く、各ブースの裏に設けられた広いディーラー・スペースでは商談が持ちきりだ。一方、新型だけではなく、各メーカーのこだわりの車、チャレンジ的なアプローチの車も展示され、注目を集めている。
■F1マシン
ホンダは、マクラーレン・ホンダが2016年のF1世界選手権に参戦した「MP4―31」を展示している。エンジンは取り外されているが、フェルナンド・アロンソやジェンソン・バトンが乗っていたオリジナルのマシン。世界的な景気後退を受け09年、ホンダは、市販車のカスタマー事業に注力するとしてF1から撤退したが、15年に復帰、再参戦した。
■ダカールラリー車
ことし35周年を迎える日野モーターズ・セールス・インドネシア(HMSI)のブースでは、南米アルゼンチンからチリにかけて開催された11年のダカールラリーに出場した日野レンジャー(500シリーズがベース)を展示。リトルモンスターと呼ばれ、日野は1991年のダカール初参戦以降、26年連続完走している。
■クラシックカーも
モダンなデザインの乗用車が並ぶ中、ひときわ目を引いていたのが米シボレーのクラシックカー「アパッチ」だ。57年製のピックアップトラックで部品も全てオリジナル。「故スカルノ大統領も愛用していた」というシボレーの歴史を知ってもらうため、特別展示されている。同様のアパッチは世界に2〜3台しかない。
■カスタマイズカー
ダイハツは、カスタムカー・イベントとして世界最大といわれる東京オートサロンに出品したコンパクト・ミニバンの「トール」と「ムーブ・キャンバス」を展示。個性的にカスタマイズされた外見が、若い男女を中心に注目を集めた。(太田勉、坂田優菜、写真も)