首都に喧噪戻る 名物の渋滞も「復活」 レバラン休暇終わる

 17日の独立記念日から続いたレバラン(断食明け大祭)休暇も終わり、27日は多くの企業にとって仕事始めの日となった。同日、ジャカルタ特別州内の学校も休暇期間を終え、帰省していた人々も通常業務を再開、首都に喧噪(けんそう)が戻った。もはや「ジャカルタ名物」ともなった交通渋滞も約10日ぶりに復活。市民にとってまた移動に悩まされる日々が続きそうだ。

 27日は朝からパサール・ミング・ラヤ通り、ガトット・スブロト通りなどの幹線道路が二輪車や四輪車で埋め尽くされた。警視庁交通管理センター(TMC)よると、交通量は通常の75%程度で、28日以降、渋滞はさらに悪化していく見込みだ。
 これまで空いていた公共交通機関にも人がぎっしり。コミューター線(通勤列車)の中央ジャカルタ・スディルマン駅は、襟付きのシャツを着た通勤客でいっぱいになった。

■死者は900人超に
 国家警察によると、今月11日から26日までの16日間で、交通事故で死亡した帰省者数は908人。昨年同時期の633人から大幅に増えた。事故件数は同6%増の5233件。1505人が重傷、5139人が軽傷を負った。
 事故の車両別内訳は、5634台の二輪車が7割を占める。四輪車は1188台、長距離バスは276台、貨物トラックは658台。
 プラモノ・アヌン国会副議長は「帰省で千人近くの事故死者が出るのは異常」と発言。帰省シーズンにおける政府の安全管理体制が万全ではないとして、「四輪、二輪など車両ごとの帰省日を定めるなど、改善の余地はある。大量輸送機関のインフラを政府が整備すれば、事故や死者数も減るはず」と提案した。
 一方、これから帰郷する人も。国鉄によると、27日にジャティヌガラ駅、スネン駅、ガンビル駅から約1万2千人が長距離列車に乗り帰省した。乗客のほとんどが、レバラン後まで首都で稼いだ物売りだという。

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