冷蔵・冷凍倉庫を拡大 海洋水産省 ナトゥナ諸島に整備

 海洋水産省は7日、リアウ諸島州ナトゥナ諸島に建設した漁港の冷蔵・冷凍保管施設の総容量を現在の200トンから1200トンまで拡大させる方針を明らかにした。
 同省はナトゥナ近海で年間漁獲量2万4千トンを目指す。
 漁港は国内漁業における拠点「海洋水産総合センター」として機能させる。1122億ルピアを投資して建設、ことし6月にオープンした。発電施設や浄水設備、魚市場などの施設は充実しているが、まだ利用者は少ない。
 同州バタムやジャカルタへの輸送や輸出を展開する上でコールドチェーン整備が急務となっている。エアーブラスト装置などを備えた倉庫のほか、他島との往来を強化するためにドッグも増築する。
 港の整備はジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領が進める、主要港湾間の航路「海の高速(トール・ラウット)」構築事業の一環だ。ベトナムや中国の漁船の違法操業から、ナトゥナ諸島北部に広がる排他的経済水域(EEZ)を守ることにもつながる。
 政府が全国で進める港湾整備計画では19年までに24カ所で着手する予定。ことし4月にスシ・プジアストゥティ海洋水産相が訪日した際に、日本政府にナトゥナのほか、サバン(アチェ州)、モロタイ(マルク州)など計6カ所での開発協力を要請している。(平野慧)

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