ポップコンに4万人 トークショーに出演 日本人俳優ら

 国内屈指のポップカルチャーの祭典「ポップコンアジア2017」が5、6両日、中央ジャカルタのジャカルタ・コンベンションセンター(JCC)で開かれ、2日間で計約4万人が来場した。「宇宙刑事ギャバン」の主演俳優、大葉健二さん(62)や漫画「GTO」の作者、藤沢とおるさん(50)らがトークショーに出演、インドネシアのファンと交流した。 

 アニメや漫画、ゲームなどのポップカルチャーコンテンツの作り手の育成や交流を目的にしたイベントで、2012年に始まり、ことしで6回目。会場内には、個人・企業が約200ブースを出展した。
 友人と共に「スターウォーズ」のキャラクターのコスプレをしていたバンテン州タンゲラン県在住の大学生、ジョハンナ・フェブリティさん(19)は今回が3回目の参加で、「前回と比べ海外からのゲストが増えて良かったが、参加費が2万ルピア高くなったことが残念だった」と話した。
 彼女が扮(ふん)したのは「スターウォーズ エピソード1」に登場する「ダースモール」という悪役。角は粘土で作り、顔のメイクには6時間以上もかけたという。
 5日のトークショーには、「宇宙刑事ギャバン」のテレビ、映画作品にそれぞれ主演した大葉さん、石垣佑磨さん(35)と藤沢さんが出演。
 大葉さんと石垣さんのトークショーでは、変身シーン「蒸着」のポーズをファン5人が披露し、2人が審査するコンテストが開かれた。
 優勝を勝ち取ったのは中央ジャカルタ在住の会社経営者、エラン・アリサンディさん(36)で、「6歳の時にビデオテープでギャバンを見て以来、ずっとファン。大葉さんに自分の『銀の魂』を見てほしくてコンテストに参加した」と語った。
 「GTO」の藤沢さんはトークショーで、ストーリー作りの経緯や連載時の出稿スケジュールなどを話した。ファンから「GTОの主人公のような教師が日本に実在するのか」と問われ、「(作中の行為を)本当にやったら捕まってしまう」と笑顔をみせる場面もあった。
 会場のJCC内には、複数の日系企業もブースを出展。紀伊國屋書店のブースでは、日本漫画の雑誌や単行本が販売された。昨年発売の雑誌や週刊誌は5〜7割引きで、販売員のクスティ・アフマッドさん(21)は「絵の練習のために購入する人が多い」と話した。
 キヤノンのブースでは、同社製カメラを使って、ポケットモンスターのキャラクター「ピカチュウ」の着ぐるみと記念撮影できる催しが行われ、初日の5日は85人が参加した。(大野航太郎、写真も)

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