コールドチェーン確立へ 三菱倉庫 配送センターが完成

 三菱倉庫のインドネシア現地法人で、倉庫業を営む三菱ロジスティクス・インドネシアは3日、西ジャワ州ブカシ県の工業団地MM2100に建設した配送センターの竣工式を行った。

 日本の三菱倉庫本社から宮崎敬典常務、建設に当たった竹中工務店の佐々木正人常務、竹中インドネシアの藤岡也寸志社長、ダイヤ・ジャヤ・フォワーディング・インドネシアの森健二社長、三菱ロジスティックの山口義弘社長らが出席した。
 配送センターは、総敷地面積16万9800平方メートル。今回完成した第1期倉庫は、延床面積1万8千平方メートル。常温倉庫(5400平方メートル)、15〜25度の定温倉庫(6500平方メートル)、2〜8度の冷蔵倉庫(千平方メートル)、氷点下18度の冷凍倉庫(400平方メートル)の4温度帯で対応する。食品を中心に薬品関係、商社などからの引き合いが多く、既に7〜8割が契約予定。セントラルキッチン(集中調理施設)として利用可能な多用途フロア(千平方メートル)には、店舗展開する食品関係企業の一時加工や半加工処理スペースとしての引き合いが入っている。
 今後、コールドチェーンの需要状況を見ながら、1〜2年の間に、西側に同規模の2期目倉庫棟の建設に着手する予定。また、今後、三菱倉庫グループとして世界初の取り組みとして、現倉庫の北側を配送パークとして、規模や機能などについて柔軟性の高いオーダーメード的な形で工場を受け入れていく。
 同社の山口義弘社長は「経済発展とともに、この国では食品など温度管理の必要な貨物の取り扱い需要は増加している。まだまだコールドチェーンの整っていないこの国で、日本での豊富な取り扱い経験とノウハウ、そして、保管から配送まで一貫した高品質物流ネットワークで、増加する需要に対応していきたい」と語った。
 三菱倉庫は、三菱ロジスティクス・インドネシアと輸出入通関や輸送業務を行うダイヤ・ジャヤ・フォワーディング・インドネシアの現地法人2社で物流サービスを展開している。(太田勉、写真も)

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