日イ国交60周年初会合 実行委員会 東京で発足 委員長に大八木、小林両氏
日本とインドネシアの国交樹立60周年を祝う日本インドネシア国交樹立60周年記念事業実行委員会の第1回会合が2日午前、東京・大手町の経団連会館で開催された。資金問題も含めインドネシア国内の日本人社会が組織する60周年記念事業運営委員会の活動を支援するのが目的。これにより記念事業に向けインドネシア現地側に事業運営体制、日本国内の支援体制が整った。
初会合には日本側から福田康夫・日本インドネシア協会会長、二階俊博・日本インドネシア国会議員連盟会長、経済界から大八木成男・経団連インドネシア経済委員会委員長(帝人会長)はじめ大手企業約40社のトップクラス、23都府県と2市の代表、国際協力機構(JICA)をはじめとする政府関係機関の関係者ら約80人が出席した。
あいさつに立った福田会長が「人口の多いインドネシアは日本にとって大切な国。国交樹立60周年記念事業を通じて友好関係を一層深めたい」と述べたのを皮切りに、二階、大八木両氏が60周年記念事業を結束して成功させようと参加者に呼びかけ、インドネシアで活動する記念事業運営委員会の活動や7項目の記念事業計画を積極的にサポートする姿勢を明確に示した。
続いてインドネシア側を代表してアリフィン・タスリフ駐日大使があいさつ。「(2019年)7月28日に東京の日比谷公園でインドネシア・フェスティバルを開くほか、宮城・気仙沼、熊本など地方でも多数の友好行事を計画している」と述べ、多くのイベント計画を具体的に明らかにした。
また展示会や見本市、経済セミナーなど経済面での交流も活発に展開する意向を表明した。同大使が明らかにした日本におけるインドネシア側の記念事業計画は、従来のインドネシア側が企画した内容と比べて質量ともに異例の規模といえ、両国の友好親善拡大機運を一層盛り上げることが期待される。
このあと、実行委員会は委員長に大八木氏と小林健・三菱商事会長の2人を委員長に決定したほか、名誉顧問、顧問、常任委員などを決定、実務に当たる執行委員会を帝人、三菱商事、経団連、外務省(オブザーバー)で構成、事務局連絡先は三菱商事業務部に置くことなどを決めた。(小牧利寿、写真も)