絆強めた運動会 EJJSとSJS 日差しに負けず熱戦
第40回東ジャワ・ジャパンクラブ(EJJC)大運動会が30日、スラバヤ日本人学校(SJS)で開かれた。ことしのテーマは「Go to win! 〜勝利へはばたけ赤と白〜」。互いに協力しながら、SJSの幼稚部14人、小学部45人、中学部13人が保護者ら大人たちと一緒に、強い日差しに負けない熱戦を繰り広げ、全員の絆がより強まった運動会となった。
大玉送りから始まった運動会。一本の棒を3〜4人で持ち、走って回る「台風の目」や、綱引き、短距離走、より多くの綱を集める「7本綱引き」などを実施。「がんばれー!」という声援やアドバイスを背に作戦を練ったり、途中で陣営を組んで気合いを入れ直すなど、真剣勝負に臨んだ。最後の紅白対抗リレーでは白組が圧勝したが、赤組も最後まで粘り強く走り抜いた。
大人同士で競った棒引きや二人三脚リレー、ムカデ競争などでも、子どもたちに負けず劣らず、競い合った。
小・中学部の応援合戦では紅白に分かれ、互いにエールを送りあった。小学部は自分たちで考えたダンスを、中学部は全員で紅白関係なく一体となったダンスを披露した。
幼稚部のお遊戯では、年長組の子どもたちが組体操に挑戦し、3段ピラミッドを完成させた。続いて幼稚部全員で色鮮やかな円形の布「パラバルーン」を持ち、かわいらしい演技を披露した。
競技の結果は白組の勝ち。白組団長を務めた中学部3年の尾崎カレンさん(14)にとってこの運動会は、9回目でことしが最後。「自分が団長になってプレッシャーもあったけれど、勝って成功して、今までで一番良い運動会だった。きょうはとにかく楽しかった」と話した。
一方、赤組団長を務めた中学部3年の西口祐吾さん(14)は、4月にSJSに入学したばかり。バトンパスなど練習に励んできたリレーでは、アンカーとして最後まで走りぬいた。「全員が楽しんで、勝つことができた大玉転がしが印象的。みんながんばったと思う」と話した。
村下俊文校長は「素晴らしい運動会だった」と振り返り、「それぞれの輝く顔に、これまでの頑張りとそれを出し切った満足感が表れていた。この日のために力を等しく合わせ、心から一つになり、仲間と分かち合った達成感は、生き抜く力として今後役に立つ」と話した。
運動会には、谷昌紀駐スラバヤ日本総領事や、スラバヤ日本人学校維持会の入江和彦常任理事長らも参加した。(毛利春香、写真も)