小型MPV 世界初披露 国際オートショーに向け 次世代クロスオーバー 三菱自
三菱自動車(MMC)ブランドの乗用車を販売する三菱モーターズ・クラマ・ユダ・セールス・インドネシア(MMKSI)は24日、次世代クロスオーバー・小型MPV(多目的車)を公開した。8月10日に開幕するインドネシア国際オートショー(GIIAS)での世界初披露に先駆け、地元メディアの注目を集めた。
小型MPVは、インドネシアで最も大きなボリュームゾーン。トヨタ・アバンザ、ダイハツ・セニア、ホンダ・モビリオ、スズキ・エルティガなど、各社が人気モデルを投入し、激しい競争が繰り広げられている。
同モデルは、昨年のモーターショーで試作車「XMコンセプト」として発表、約1年をかけ満を持して投入する。
開発に携わった三菱自動車本社の岸井孝明チーフ・プロダクト・スペシャリストは、中央ジャカルタのフェアモントホテルで開かれた記者会見で、「ワイドボディを採用し、同セグメントではトップクラスの室内空間。充分な容量を確保した使い勝手のいい収納、快適な乗り心地、取り回しのよさなど、小型MPVに求められている全ての要素を備えた上で、MMCが得意とするオフロードの走りも楽しめるSUV(多目的スポーツ車)の力強さも備えた車」と自信を見せた。
ボディサイズは、全長4475ミリ、全幅1750ミリ、全高1700ミリで、最低地上高205ミリ。MMC独自の吸気連続可変バルブタイミング機構(MIVEC)付きの1.5リットルエンジンを搭載。トランスミッションは、5速マニュアルと4速オートマティックで、駆動方式はFF(前輪駆動)。名称やスペックの詳細は未公開。価格帯は六つのバリエーションで、1億8900万〜2億4600万ルピア。
同モデルは、4月に開所した西ジャワ州ブカシ県のデルタマス工場で生産、10月ごろから国内マーケットへの供給を始める予定。生産規模は月5千台。来年には国内販売に加え、ASEAN(東南アジア諸国連合)各国への輸出も計画している。(太田勉、写真も)