テロ対策で協調 戦闘員の情報共有 イ・トルコ首脳会談 

 ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領は6日、訪問先のトルコの首都アンカラで、エルドアン大統領と会談した。過激派組織イスラミック・ステート(IS)に参加するため、トルコに渡るインドネシア人が多数報告されている問題に言及。テロ対策で情報共有を強化することで一致した。

 エルドアン大統領との会談は2度目。2015年7〜8月にエルドアン氏が来イした返礼にあたる。
 国営アンタラ通信によると、ジョコウィ氏は会談後の共同記者会見で、「特に外国人戦闘員の問題について、情報共有を通じて協力を強化することで一致した」と述べ、テロ撲滅につながることを期待した。エルドアン氏はインドネシアのテロ対策を評価し、協力に期待を示した。
 トルコのイェニシャファク紙によると、エルドアン氏は会見で「これまでにテロリストと疑われる外国人5千人を国外退去処分にした」と明らかにした。
 同行しているレトノ・マルスディ外相によれば、15〜17年の2年間で、トルコからシリアへ渡ろうとしたインドネシア人430人が国外退去処分になった。レトノ外相は首脳会談に先立ち5日、トルコのスレイマン・ソイル内相と約1時間半会談し、外国人戦闘員の問題解決に向けた協力を模索した。
 今回の訪問は、ウィラント政治・法務・治安調整相や経済閣僚の他に、国家テロ対策委員会(BNPT)のスハルディ・アリウス委員長も同行するなど、テロ対策を重視した。
 両国はこのほか、包括的経済連携協定(CEPA)の交渉開始と保健協力の2分野で覚書を結んだ。貿易の障壁を引き下げることを確認。ジョコウィ大統領は特に海洋やインフラ、エネルギー分野での投資誘致を呼び掛けた。
 ジョコウィ大統領は会談に先立ち、トルコの独立指導者、アタテュルク初代大統領をまつるアタテュルク廟を訪問して花輪をささげた。その後アンカラ最大のコジャテペ・モスクを訪れ、地元のイスラム指導者や現地に住むインドネシア人らと交流した。(木村綾)

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