食料持続可能性21位 英エコノミスト誌調査 水資源・生産性を評価
英経済誌エコノミストの調査部門エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)などがこのほど発表した国別の食料持続可能性指数(FSI)で、インドネシアは113カ国中21位になった。日刊紙コンパスなどが報じた。
アムラン・スライマン農業相は3日、東南アジアで唯一25位以内に入ったと強調し、「良好な生産状態と安定した価格が評価された。インドネシアにとって良い兆候だ」と話した。
調査は農業の持続可能性、食料廃棄や消費の現状、国民の栄養状態、全体的な問題の4部門、58の項目で行われた。
インドネシアは水資源の豊富さや生物多様性、土地の生産性などで測られる農業の持続可能性の部門で中国と米国、インドといった大国を抑え、16位に入った。全体でもエジプト、サウジアラビアなどを上回った。
1位はフランス、2位は日本、3位はカナダだった。
経済金融開発研究所(INDEF)のスギヨノ研究員は「農業部門の開発の成果が評価された。食糧価格も概ね安定している」と分析している。
中央統計局(BPS)によると、ことし第1四半期の国内総生産(GDP)成長率で農業部門は前年比7.1%成長を記録した。
国全体のGDPに占める割合では工業部門の20.5%に続く13.6%で存在感を示している。(平野慧)