帰省シーズンに防犯対策 ゴールデンキー 熊谷社長
レバラン(断食月明け大祭)帰省中に家を空ける邦人の中には、防犯対策を考える駐在員も多い。鍵などの防犯機器を専門的に扱うゴールデンキー・インターナショナルの熊谷直人社長に、有効な対策や防犯ビジネスについて聞いた。
邦人が住む住居には大きく分けて、アパートメントと一戸建てがある。セキュリティー上の違いについて「泥棒の侵入経路を考えると、アパートは玄関とベランダ、あるとしても勝手口ぐらいで数は少ない。それに対して一戸建てはガラス窓など、侵入箇所がどうしても多くなってしまう」と話す。
有効な防犯対策として、入り口周辺に防犯ブザーを付けたり、ライトを付けたりするだけで威かくの効果がある。アパートにも、配達のふりをして押し入るケースもあるので、玄関扉にチェーンや全開防止用のセーフティーレバーなどの機器は付けておいた方がよいという。
身近なメードや運転手による盗難には「家族以外、誰も入れない空間を作ることは有効な対策になる」と指摘。メーンベッドルームの扉の鍵を強化し、家族しか入れないようにするなどの例を挙げた。
■新築でも注意を
同社では防犯性能の高い鍵やレバーなど、日本製品からインドネシア製品までさまざまなラインナップをそろえる。
熊谷社長は鍵を中心とした防犯関係の企業で東京都の新宿・渋谷を拠点に活動し、20年以上の経験を持つ。2015年に来イし、住宅建設業や不動産業に関わる日系企業や地場企業を中心に営業活動を展開する。
インドネシアでは防犯に対する意識はまだまだ足りないと指摘する。「主にインドネシア人が施主のアパートメントやオフィスタワーでは、防犯面ではなく内装やレバーにお金をかける傾向がある。経済成長と共に高度な犯罪も増え、防犯の必要性も高まる」と語り、「新築のアパートだから大丈夫、と安心しないことが重要」と訴える。
駐在員やその家族、さらには施工を手がける建設業者向けに、有効な防犯対策を伝える無料セミナー開催に力を入れ、各地で展開している。
「アパートの鍵を変える時にこの鍵で本当に大丈夫なのか、防犯上安全な扉はどんな物なのか。快適に生活するために、気になったら相談してほしい」
問い合わせは同社(メールGOLDENKEY@outlook.jp)まで。(平野慧、写真も)