二つの洗濯槽で節約 アクア・ジャパン 中高位機種を投入

 ハイアール・グループが展開する旧三洋電機のブランド「アクア・ジャパン」は3日、中央ジャカルタのUOBプラザで、インドネシアに投入するミドル・ハイエンド(中高位)商品を発表した。 
 2016年の始動から1年。「アクアは何?」「アクアはサンヨー」とブランド浸透を図る時期を経て、高度な技術を活用したイノベーション製品を投入、中長期的視点でインドネシアにおけるアクア・ブランドの確立を目指す。 
 同ブランドの主力商品である洗濯機のミドル・ハイエンドモデル「アクア・デュオ」は、容量6キロと10キロの二つの洗濯槽を持つ。分けて洗濯したいが時間も節約したいという要望に応えた製品。昨年発表されムスリムの女性向けと話題を集めたインドネシア初の「ヒジャブモード」など、素材にあわせて細かくプログラムされた洗濯モードを選べる。インターネットに接続して今後も新しい選択モードをダウンロードできる。
価格は1800万ルピア。   
 そのほか、4ドアの大型冷蔵庫やLED4Kスマートテレビ、WIFIでつなぎ外部から操作できるインバーターエアコンなども紹介した。 
 アクア・ジャパン・ブランドの販売の指揮を取る定行健志社長は「昨年は厳しい市場状況で家電業界全体では販売が2・6%減少した。その中でアクア・ブランドは数量ベースで3%、金額ベースで12・5%と売り上げを伸ばすことができた」と語った。 
 同ブランドの主要商品の16年末のマーケットシェアは、冷蔵庫12・5%、洗濯機11%。ことしは商品レンジが拡がるため、それぞれ15%まで上げるのを目標としている。「中期的には、19年までの3年以内にシェア20%超えを狙う」(定行社長)。 
 今月末には、インドネシアの需要にあわせて開発された中間層向けのインバーター仕様の2ドア冷蔵庫も発売される。人気のガラスドアで、温度管理の必要な薬や化粧品などを入れるコスメティック・ボックスが内蔵されている。 
 アクア・ブランドは、06年に三洋電機の冷蔵庫、洗濯機のブランドとして生まれ、12年にハイアール・グループによって買収された。昨年、アクア・ブランドとしてインドネシアを含む世界に展開していくことが発表された。(太田勉、写真も)

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