現地仕様で国際基準 プレミアム・グレード投入 関西ペイント、イ進出40周年
総合塗料の製造販売大手・関西ペイントの現地法人`カンサイ・プラカルサ・コーティングスは20日、インドネシア進出40周年を迎え、中央ジャカルタのマンダリン・オリエンタル・ホテルでプレミアム・グレードの新塗料製品を発表した。
プレミアム・グレードは、内装用塗料の関西パールシェーンとルビーマットの2製品と外装用塗料ダイヤモンドシールドの合計3製品。いずれもインドネシア初投入となる。
関西ペイントの海外専門家の技術やノウハウをベースにした国際基準の製品で、インドネシアの湿度や気候に合わせて調整されている。シンガポール環境委員会が環境に配慮した製品を認証する「シンガポール・グリーン・ラベル」を受け、一定の適用基準で12年保証する。
それぞれ16の標準色だが、店頭で調色してバリエーションを拡大できる。価格は2.5リットル入りで20万〜25万ルピア。
同社のノーマン・マリック社長は、今後の展開について「東南アジア戦略においてインドネシアは最優先に取り組むべき重要な市場。グループの技術やノウハウを駆使し、この国の需要にあった製品を提供していきたい」と語った。
17年第1四半期の販売は前年同期比2桁成長となっている。国内の販売内訳は、小売需要が約50%、残りの50%が工業、自動車産業向けと、修理などの特殊需要向け。インドネシアでは15年末に発売された、蚊が寄り付かなくなる「カンサイ・アンチ・モスキート」が話題を集めている。(太田勉、写真も)