1200ccのLCGC投入 アギヤ、アイラの新モデル 若者のスタイリングを トヨタとダイハツ
トヨタの現地販売法人、トヨタ・アストラ・モーター(TAM)とダイハツの現地法人アストラ・ダイハツ・モーター(ADM)は7日、LCGC(低価格グリーン車)ハッチバックの「アギヤ」と「アイラ」の新モデルをそれぞれ発表した。前モデル発売から約3年半。価格重視の「初めての車」から、走行性能や快適さを求める声に応えたデザインに生まれ変わり、排気量1200ccモデルも投入した。
2車種は、低燃費・低価格車への優遇税制「低価格グリーン・カー(LCGC)プログラム」の適用第1号として2013年9月に発売。アギヤはADMからのOEM(相手先ブランドによる生産)供給を受けている。
アギヤとアイラのモデル・チェンジを担当した、ダイハツ本社の大野宣彦エグゼクティブ・チーフ・エンジニアは「ライフスタイルの変化など顧客の要望にあわせ、車も常に進化していく。走りや乗り心地、若者のスタイリングを求める声を反映した」と強調した。
TAMは1200cc投入のほか、千ccは馬力を少し上げた。全体を俊敏な動きを連想させるデザインに変更し、フロントグリルを大きくとって、よりスポーティーでスタイリッシュな表情を持たせた。
ADMは、新デザインのフロントバンパーなどスタイリッシュな外見に加え、1200ccモデルの投入で、パワフルさや走行性能、快適さともに大きく向上させた。
両社とも販売目標は月3千台。TAMによると、13年の発売当初は同5千〜1万台だったが、16年3月にLCGCの多目的車(MPV)の「カリヤ」を発売、月7千台の販売があるため、目標を低く設定している。
LCGC市場では、アギヤは30%超でハッチバック車の中でトップシェア。カリヤもMPVで約60%のシェアを持っており、4月に就任した中田佳宏新社長は「(LCGCを)もう一段成長させるため」とモデル・チェンジの意図を説明した。
アギヤの16年の年間販売台数は4万8千台。アイラは同4万300台。13年9月の販売開始からことし3月までの累計販売台数は、アギヤが19万7千台、アイラは13万9千台だった。
販売価格は、アギアが1億2760万〜1億5190万ルピア。アイラは、千ccが9255万〜1億3280万ルピア。1200ccが1億2525万〜1億4625万ルピア。(中島昭浩、太田勉、写真も)