歩くジョコウィ「庶民の味方」 メンテン本部でレバランあいさつ 決選投票へ高まる一体感

 ジャカルタ特別州知事選に出馬し、9月20日の決選投票に臨むジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)―バスキ・チャハヤ・プルナマ正副知事候補陣営は25日、中央ジャカルタ・メンテンの選対本部でレバラン(断食明け大祭)を祝う市民との集い「オープンハウス」を実施した。決選投票で戦うファウジ・ボウォ現州知事陣営が大政党の支持を次々と取り付ける中、ジョコウィ氏は「市民との連合は大政党連合に負けない」と高らかに宣言し、支持者との一体感を盛り上げた。(関口潤、写真も)

 「ジョコウィは誰のもの? ジョコウィは僕らのもの」と歌うキャンペーンソングに乗って壇上に上がったジョコウィ氏は「500人ぐらいと思っていたが、2千人もの方が来てくれた」と強調。おなじみとなったチェック柄のシャツを着た支持者たちが、選対本部の敷地からあふれ出るように集まった。
 「オープンハウス」というと主催者が食事を振る舞い、それに対して訪れた人が感謝のあいさつを順番に行うというイメージだが、ジョコウィ氏は自ら会場中をせわしく歩き、次々と握手を交わしていく。選挙戦でカンプン(下町)を精力的に歩き回って支持を集めた姿勢は健在だ。
 ジョコウィ氏の選挙戦は闘争民主党(PDIP)とグリンドラ党の二つの全国政党が支える。この日集まった支持者の多くも両政党の党員だ。だが、ファウジ氏が大政党との連携に活路を見いだそうとする姿と対照的に、ジョコウィ氏の「庶民の味方」というイメージは強まる。
 会場を包むのは熱狂というよりは緩やかな一体感。オンラインメディア「ドゥティックコム」記者のレンガ・サンチャヤさん(35)は「ジョコウィは貧困層の人々を含めて常に市民のそばにいる。だから周囲は温かい雰囲気になるんだ。フォケ(ファウジ氏の通称)も市民のそばにいようとしているけど、キャンペーンの間だけだというのは市民は分かっているよ」と分析した。

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