技師派遣で需要喚起 フルノが開所式 船舶用電子機器
船舶用電子機器大手の古野電気は30日、中央ジャカルタのルミネホテルで、シンガポール子会社フルノ・シンガポールがことし1月に設立した現地法人フルノ・インドネシアの開所式典を開いた。国営石油ガス・プルタミナや造船業、漁業など従来の顧客に加え、国内全体での産業発達に伴う需要増に応える。
漁船の能力向上に対応した高機能な機械の必要性をアピールするため、技師を現地に派遣したり、セミナーを開いたりするなど現地密着の営業を展開していく。売り上げ目標は将来的に10億円を見込む。
造船所が集まるリアウ諸島州バタム島にサービスセンターを置き、フルノ・シンガポールと連携し事業拡張を図る。
フルノ・シンガポールの崖耕司総経理は「今後、スラバヤやメダンなど、拠点を増やすことも考えている」と話した。
古野電気はフルノ・シンガポールの前身の代理店リコの時代から、障害物を探知するレーダーや水深を測る音響測深機、GPSなどをインドネシア市場に販売、地盤を築いてきた。(平野慧、写真も)