文化祭で日本に触れる 伝統からサブカルまで ダルマ・プルサダ大
東ジャカルタ・ポンドッククラパのダルマ・プルサダ大学で十一、十二日の両日、日本の伝統文化やサブカルチャーを楽しむ「日本文化祭2012」が開かれた。文化祭は同大学の文学部日本語学科の学生が企画・運営し、学生や日本文化に興味を持つ社会人、中高生など多くの人でにぎわった。
二日目の十二日は、バンドによる日本語曲の演奏やコスプレコンテスト、和太鼓の演奏、ジャカルタ祭りの会による餅つきやお神輿など、日本文化に関するさまざまなイベントが行われた。
強い日差しが照りつける中、来場者は出店のたこ焼きやどら焼きを頬張ったり、会場のコスプレイヤーと記念撮影をしたりと、思い思いに日本文化を楽しんだ。
体育館では今回初の試みとして、日本のアニメ「ドラえもん」や「ナルト」の主人公らの吹き替えを担当するインドネシア人声優によるワークショップを行ったほか、茶の湯や日本舞踊など、日本の伝統的な文化に触れるワークショップも行われた。
大きな盛り上がりを見せたコスプレコンテストにはガルーダ・インドネシア航空の千吉良友善アカウンティングマネジャーが審査員として参加。審査を行った感想を「客の盛り上がりを見ながら審査を行った。手の込んだ衣装が見られ、とても盛り上がっていた」と話した。
今回のコンテストでは優勝者を含む三人にガルーダ・インドネシア航空から日本行きの航空券が贈られるとあって、細部までこだわった完成度の高いコスプレが多くみられた。
同大学日本語学科の卒業生で、二〇〇六年の日本文化祭委員を務めた経験があるインダさん(二四)は、自身の学生時代を思い出しながら「久しぶりに日本文化祭を訪れたが、私がいたときよりもコスプレなどのレベルが上がっていてとても楽しかった」と感想を話した。
今回の日本文化祭実行委員長で日本語学科四年のグレイスさんは「コスプレは前回の文化祭よりもたくさんの人が参加してくれた。イベントのスケジュールを管理するのがとても大変だったが、予想していたよりも多くの人が来てくれて良かった」と満足そうな表情で語った。