「ホットな国」で挑戦 ホンダ四輪 渡邉新社長が就任へ
ホンダ・プロスペクト・モーター(HPM)は16日、内田知樹社長の後任に4月1日付けで渡邉丈洋(たけひろ)氏が就任することを発表した。渡邉氏は新旧社長の交代式で、東南アジア最大のマーケットであり、ホットな国のインドネシアで、さらにブランド価値を高めていくと意欲を示した。
HPMは、内田社長が就任した11年には4万5416台だった販売台数を6年間で約4.4倍の19万9364台に拡大。低価格MPV(多目的車)のモビリオやSUV(スポーツ多目的車)のHRV、BRV、LCGC(低価格グリーン車)のブリオ・サトヤなどが好調な販売を続けている。
新社長に就任する渡邉氏は1965年東京生まれ。91年米国アイオワ州のコー・カレッジを卒業し、本田技研に入社。海外勤務は、2002〜06年メキシコで生産管理と国内販売を担当、10〜15年米国で国内販売を担当した。現在、本社北米地域本部米州業務室の室長を務める。
渡邉氏は16日、中央ジャカルタのホテル・インドネシア・ケンピンスキーで開かれた新旧社長の交代式で、「インドネシアは東南アジア最大のマーケット。ホンダにとって重要な国で、自動車産業のポテンシャルは高くホットな国。この国で責任あるポジションに就くことはとても光栄だ」と話し、「暑い国で、熱い気持ちを持ってマーケットに向き合いたい」と意欲を語った。
また、今後の戦略については「ホンダのブランド価値を高めて行きたい。就任直後にモーターショーが開催される。先ずはそこを楽しみにしてほしい」と話した。
新モデル発表 オデッセイ、シティ
16日、小型セダンのシティと高級MPVのオデッセイの新モデルも発表された。
小型セダンで4割を超えるマーケットシェアを持つシティは、ヘッドライトにLEDランプを装備。フロント部のグリルやバンパーのデザインを刷新した。価格はマニュアルタイプが3億1200万ルピア、CVT(連続可変トランスミッション)タイプが3億2200万ルピア。タイからの輸入で、年間販売目標は1100台。
高級MPVのオデッセイは、黒色の新型フロントグリルを装備した第5世代で日本から輸入。価格は7億1800万ルピア、年間販売目標は300台。(太田勉、写真も)