7銀行から不正融資 国家警察 元銀行員ら逮捕

 文書偽造や不正な利益供与を行い、7銀行から計8360億ルピアの融資を不正に受けていたとして、国家警察は9日、元銀行員を銀行法違反やマネーロンダリング(資金洗浄)の疑いで逮捕したと発表した。融資で便宜を図ったとされる銀行員も、同様の疑いで逮捕された。 
 国家警察のアグン・スティヤ特別経済犯罪対策局長は9日に会見し、8360億ルピアの損害を確認したと発表。さらに、不正の疑いがある計1兆7千億ルピア分の融資について捜査中であることを明らかにした。 
 会見によると、元銀行員で建材会社社長のHS容疑者は2015年3〜12月、10社から受注したという偽の契約書を示し、7銀行から不正に融資を受けた疑いがある。 
 銀行員のD容疑者は、融資先であるHS容疑者の融資審査で便宜を図る見返りに、7億ルピアの利益供与を受けた疑い。両容疑者は2月下旬に逮捕された。 
 事件は、銀行が警察に被害を届け出たことから発覚した。地元メディアによると、7銀行はマンディリ銀、ムアマラット銀、ヌガラ・インドネシア銀(BNI)、HSBC、コモンウェルス銀、UOB、QNB。

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