豊和工業、事業開始 工作機械販売 自動車関係中心に
工作機械の製造・販売などを手がける豊和工業(本社・愛知県清須市)が99%出資するホウアスカ・メシン・インドネシアが正式に事業を開始した。
豊和工業は2016年7月、自動車関連の企業向けに機械設備修理事業などを展開するアスカ・インターナショナル・インドネシアを買収、ことし2月に管轄機関から社名変更などの承認を受けた。
アスカの培ってきた技術や企業とのつながりを生かし、機械設備の修理事業を継続しながら、▽豊和工業が得意とする量産対応ラインを組むエンジニアリング事業の展開▽自社製品の輸入販売――を展開する。
ホウアスカ・メシン・インドネシアの渡邉弘文社長は「インドネシアではこれから新しくプラントを立ち上げる企業は多くはないが、既存の機械で事業を継続、拡張したい企業は多い」と進出の意義を話し、「この国はガソリン価格が安い限り、エンジン周りを手がける工場はつぶれない。そうした工場関係の仕事をしていきたい」と事業展望を語る。
自社製品を販売したい思いはあるが、「あくまでお客様の生産性向上に結びつく提案をしていきたい。既存の設備を生かす方が良い場合もある」と強調する。
17年の売り上げ目標は6億円。「工場全体のトータルエンジニアリング事業を手がけるのが夢」と渡邉社長は抱負を話した。
海外拠点はシンガポール、中国に続いて3カ所目。(平野慧、写真も)