「オート・プロ」開幕 自動車メンテ製品など紹介 JCCで明日まで
自動車のメンテナンス・カスタマイズ関連製品などを紹介する展示会「オート・プロ・インドネシア」が23日、中央ジャカルタのジャカルタ・コンベンション・センター(JCC)で開幕した。25日まで。
開会式で、工業省のヤン・シバラン・タンディエレ海事・運輸・防衛産業局長は「インドネシアの経済成長には自動車産業が大きく寄与している」とあいさつ。その上で「アフターマーケットの重要性はこれからより増していくだろう」と展示会開催の意義を話した。
会場は広さ約5千平方メートル、ブース数は約50。タイヤやオーディオシステム、メンテナンス用品の製造、販売を手がける企業が出展、関連業者や商社との商談に励んだ。
モリブデンを主剤とする潤滑剤製造、販売などを手がける大東潤滑(本社・東京都中央区)は市場調査を兼ねて、インドネシアの展示会に初めて出展した。
同社は日本とタイに工場を持ち、製造するグリスやエンジンオイルなどは日本国内で自動車、建機、鉄道など幅広い業界で使われている。商社を通じて海外でも使われている。
梶崎勝営業部課長は「海に囲まれているインドネシアは、ベトナムと比べて中国製品との競争がそこまで激しくない」と話し、「船舶や建機などさまざまな分野で需要が伸びていくと思う。地場の商社に興味を持ってもらえたら」と話した。
パイオニア製品の販売などを手がけるグマスアラ・アディタマのマックス・アダム・カミルさんは、出展理由を「ブランド力のある製品をさまざまな業者に売り込み、市場を広げたい」と説明した。
来場した自動車部品販売などの事業を展開しているドゥイさん(64)は「所得が上がり、自動車を持つ人が増えた。より予算がある人は、メンテナンスやカスタマイズにお金を使うことができる。市場は広がっていくだろう」と展望を話した。(平野慧、写真も)