ジャカルタ信金会に49社 ビジネスマッチも 信金中金
信金中央金庫は13日、南ジャカルタのセントラルスナヤン3のメイバンク・インドネシア本店で、セミナー「第3回ジャカルタ信金会」(後援・メイバンク・インドネシア)を開いた。会員の信用金庫の顧客で、インドネシア国内で事業を展開する49社が参加し、会場を埋めた。
信金会は情報収集と相互交流を目的にしている。最初に日系コンサルティング会社フジスタッフ・インドネシアの加來文子取締役ビジネスコンサルタントが「日系企業における最新人事・労務トピックス」をテーマに講演、賃金規定やビザなどについて解説した。具体的な政令や罰則規定を参照しながら、「基本給」と「固定手当」など賃金の種類や、ビザに関する規定の変更点などを話した。
加來取締役は「さまざまな業種の方がいる中で、基本だが意外に知らないことを説明するように心がけた」と狙いを話した。
金型製造などを手がける昭和製作所(本社・神戸市)の現地法人ショーワ・ワークス・インドネシアの奥野雄大プロデューサーは「賃金や労務の問題はリスクとして考えていかなければならない問題。ルールの変更点なども確認できてよかった」と語った。
終了後の懇親会ではビジネスマッチングを行う、参加企業の経営者らでにぎわった。
信金中央金庫海外業務支援部の朝日真部長は、ベトナムへの投資を検討する日本企業が多く、ITやサービス業関係はフィリピンへの進出について相談を受ける機会が多いとした上で、インドネシア市場を「(投資熱は)落ち着いている」と表現した。しかし「人口も多く製造業も盛ん。可能性は大きい」と成長の伸びへの期待を語った。(平野慧、写真も)