オンロードとオフロードの両立 ホンダ、CRFシリーズ発表
2輪車製造・販売のアストラ・ホンダ・モーター(AHM)は3日、中央ジャカルタのジャカルタ国際展示場(JIエキスポ)で、アドベンチャー・ツーリング・セグメントのCRF1000Lアフリカ・ツインとCRF250ラリーの2モデルを発表した。レプソル・ホンダ・チーム所属で、2016年モトGPの覇者マルク・マルケス選手とチームメイトのダニ・ペドロサ選手が来イし、新モデルの特徴を説明した。
CRFシリーズは、高いオフロード性能と快適なオンロード性能を両立し、市街地の走りから長距離のツーリングまで快適な走りが魅力。海外では既に人気を集めているモデル。アドベンチャー・ツーリング・セグメントは国内でも注目を集め、今後各社のモデル投入が予想される。
CRF1000Lアフリカ・ツインは、歴代のアフリカ・ツインの特徴を受け継ぎながら、最新技術によって快適な乗り心地を実現したモデル。価格は、6速マニュアルABSタイプが4億6400万ルピア、DCT(デュアル・クラッチ・ミッション)ABSタイプが4億9900万ルピア。赤とトリコロールの2種があり、年間販売目標は30台。
CRF250ラリーは、ダカールラリーに出場したCRF450ラリーのレプリカ・モデル。エンジンは250CC水冷単気筒、ショーワ製の43ミリのフォークを採用し実際のオフロードでの走行性能を高めている。価格は6290万ルピアで赤色のみ。販売目標台数は月70台。
■マルケス選手が来イ
レプソル・ホンダ・チームは同日、2017年の新体制の発表会を行った。インドネシアは世界最多のファンがいると言われ、提携しているホンダの二輪世界有数の市場であることから、インドネシアでの開催は3度目となる。
また、「ワン・ハート」(インドネシア語でサトゥ・ハティ)のスローガンで知られるAHMとのスポンサー契約更新の署名式も行われた。
マルケス選手は昨年10月、栃木県のツインリンク・もてぎで優勝を決めた直後にも来イした。今回はマルケス選手、ペドロサ選手とも、AHMの西ジャワ州カラワン工場や販売店を回り、製造や販売の現場で働く社員や提携ディーラーとの交流も行った。(太田勉、写真も)