くまモン出現 熊本に観光客誘致 ジャカルタ きょうから番組放送も
熊本県のゆるキャラ「くまモン」が22日、ジャカルタ特別州のカーフリーデーに参加した。テレビ熊本が主催した観光客誘致事業の一環で、同日午後には中央ジャカルタのインターコンチネンタル・ホテルで、観光地熊本を売り込むパーティー「熊本デー・イン・ジャカルタ」を開催。23日からは、熊本県内の観光地を紹介するテレビ番組もインドネシア国内で放送される。
くまモンは22日午前8時ごろ、中央ジャカルタ・スナヤンのブンカルノ競技場前に登場。熊本で公演経験のある、インドネシア人大学生の日本語ミュージカル劇団「en塾(エンジュク)」のメンバー約40人と一緒に、「くまモン体操」を披露した。熊本の観光地などを紹介するチラシも配られた。
同10時にはホテルインドネシア(HI)前ロータリーに出現。子どもや若者らに囲まれたくまモンは写真撮影に応じたり、握手したり大忙し。さらには、休憩中の人に後ろからこっそり近づいたり、警察官に近づいて握手を求めたりするなど天真爛漫(らんまん)に動き回った。
HI前ロータリーでは、ブタウィ人の厄よけ人形、オンデル・オンデルもおり、くまモンとともに記念撮影などに応じた。
昼食会には、テレビ熊本の本松賢会長や熊本県の田嶋徹副知事、熊本インドネシア友好協会の森義臣理事長ら同県関係者、在インドネシア日本大使館の高田真里公使が出席。くまモンやエンジュクのメンバー、旅行会社やメディア関係者らも参加し、熊本県をアピールした。
同県では2016年4月に発生した地震の影響で、観光客が減少。田嶋副知事は「外国人観光客の数は減少したが、復旧が進むにつれて少しずつ回復している。復興に最も効果があるのは多くの皆さまにお越しいただくこと」と話した。また同県は16年11月にバリ州と友好の覚書を結んでおり、民間交流や観光、水産、農業などさまざまな分野で協力し、今後も関係を深めてきたいとした。
また、本松会長は「国際交流の第一歩は、お互いのことをお互いの立場で理解することだと思う。末永いお付き合いをしていきたい」と話した。
23日からは毎日5回、日本語番組専門チャンネル「ワクワクジャパン」で熊本県の魅力を伝える番組が放送される。(毛利春香、写真も)