高層ビル建設数、世界4位 国際NPO調べ 昨年、計5棟完成
世界の設計・建築の専門家が集まる国際民間非営利団体(NPO)の高層ビル・都市居住協議会(CTBUH、本部・米イリノイ工科大学)がこのほど、2016年に世界各地で建設された高層ビルの調査結果を発表し、インドネシアが5棟、高さ計1149メートルで世界4位になったことが分かった。
インドネシアでは16年、南ジャカルタ・クニンガンに、308メートル(運営側発表)のインドネシアで最高層ビル「ガマタワー」が完成。50〜69階には米スターウッド・ホテル・アンド・リゾートが世界展開するウェスティンホテルがオープンした。CTBUHの調べによると16年に世界で建設された高層ビルで14番目の高さ。
日刊紙コンパスの調べによると、16年に完成した中で次に高いのはメガクニンガンにあるBTPN(国家年金貯蓄銀行)タワー(高さ233メートル)。さらにガトット・スブロト通りにラジャワリ・グループが建設したキャピタル・オフィス・タワー(同215.1メートル)が続き、シンガポールのケッペル・コーポレーションの子会社、ケッペル・ランドらがスディルマン通りに建設した国際ファイナンシャル・センター(同213.2メートル)と同タワー2(同211.8メートル)がそれぞれ該当した。
16年は世界中で高さ200メートル以上の高層ビルが128棟建てられ、15年の114棟を超え過去最高を更新。首位は中国で84棟、2位が米国で7棟と続き、数で中国が突出している構図は変わっていない。
調査は高さ200メートル以上の高層ビルを対象に、CTBUHの基準で16年内に建設されたビルの高さの合計を加算して算出した。
CTBUHによると、16年までに世界中で200メートル以上の高さの高層ビルは合計1166棟建てられ、10年時点の612棟から6年間で約9割増えた。200メートル以上の高さの高層ビルの累計では、中国が498棟で、2位の米国(176棟)を大きく引き離して首位だった。日本が5位の36棟。インドネシアは8位の30棟で、数ではシンガポールと同じだった。(佐藤拓也、写真も)