広島から視察団来イ 11社19人が販路拡大に意欲
公益財団法人ひろしま産業振興機構と日本貿易振興機構(ジェトロ)の共催による「ひろしまインドネシア視察研修団」11社19人が、15〜20日の日程でインドネシアを訪れている。16日は、南ジャカルタ・スミットマスビルのジェトロ・ジャカルタ事務所で、亀田周シニア・ディレクターからインドネシアの概況についてブリーフィングを受けた。
今回の視察団には、製造業やサービス業、金融関係の企業が参加しており、インドネシアの輸出入規制など製品販売に関する内容から、企業進出・撤退のプロセス、労働法についてなど、企業運営に関する具体的な質問が相次ぎ、インドネシアに対する期待の高さをうかがわせた。
ひろしま産業振興機構の松岡弘道常務理事は「視察団の派遣は2回目。今回は、投資というより、県内企業の販路拡大への支援が中心。人口2億5千万という大きなインドネシアのマーケットへの期待は大きい」と語った。
ジャカルタ訪問は初めてというクラタコーポレーションの蔵田智美さんは「ジャカルタは思っていたよりもきれいで驚いた。この町並みを見ると、いろいろな国の企業がたくさん進出する成長著しい国というのが感じられる」と今後の展開に期待を見せた。
視察団は、ジャカルタ郊外の日系商業施設や工業団地、タンジュンプリオク港を視察する。交流レセプションも開催し、インドネシアに進出している日系企業関係者とも情報交換を行う予定。19日には、バタム島へ移動し、工業団地を視察し帰国する。(太田勉、写真も)