ドライブレコーダー発売 動画解析、運行管理機能も

 ITインフラなどの整備を手がける日本ユニシスグループの合弁企業ネットマークスはこのほど、ドライブレコーダーシステム「アンゼン・フリートビュー」を発売した。同社によると、動画解析や運行管理通信システムを備えたドライブレコーダーの販売はインドネシアでは初めてという。
 常時録画機能と加速度センサーが付いており、急ブレーキなど衝撃を検知した場合に度合を6段階の感度で計測。前後6秒の静止画像をサーバーにアップロードする。高い度合のものは場所、時間が日報に保存される。
 「危険運転をする傾向のある従業員を把握し、事故防止の指導が可能になる。企業が安全管理の重要さを感じるきっかけになれば」と同社のタオフィック・ディレクターは話す。
 事故発生時、責任の所在の明確化にも使える。運行管理システムでルートを確認し残業代を抑制したり、燃費の節約に使用する企業もあるなど、生産性向上に活用できる側面もある。
 基本の価格設定はレコーダー本体が450万ルピア。1台当たりのシステム利用料は1カ月45万ルピア。別の価格帯で4カ所にカメラを付けたり、オプションでさまざまな機能を選択することも可能。年間3000台の販売を目指す。
 10月31日にすでにサービスを開始しており、トライアル期間で使用している顧客を含めると、物流関係を中心に日系企業4社を含む7社が活用している。
 現時点では顧客や導入を検討する企業は、安全意識の高い日系企業が多いが、潜在的な需要を見込み、他の外資系企業や地場企業などにも幅広くアピールし販路を広げていく方針だ。
 同ディレクターは「バイクに乗っていた人が自動車を使うようになるモータリゼーションが進むと、インドネシア人の安全に対する意識が高まっていく。目標の数字は高いが、可能性は大きく、挑戦していきたい」と意気込みを話した。
 問い合わせは同社(メールFIK@netmarks.co.id)まで。(平野慧、写真も)

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