4000人が笑顔で汗 住民との交流や文化体験も ジョクジャ世界遺産ウオーク
ジョクジャカルタ世界遺産ウオーク(主催・ジョクジャカルタ・ウオーキング協会、実行委員長・マンクブミ王女)が19、20の両日、ジョクジャカルタ特別州で開かれた。参加者は約4千人で、外国人参加者約400人のうち、日本人はジャカルタ歩く会のメンバーら約100人だった。
同大会は日イ国交樹立50周年を記念して、2008年に始まり、ことしで8回目。1日目の19日は、世界遺産のプランバナン寺院周辺を歩いた。午前6時前に参加者が集合。5、10、20キロのコースに分かれてスタートした。
水田や畑などのどかな田園風景が続く中、参加者らは地元の小学生など地域住民と手を振り合ってふれあった。各チェックポイントでは、ボランティアの学生たちから給水や軽食の提供を受け、心地よい汗を流しながら歩き続けた。
2日目の20日は2、12、20キロのコース編成で、多少アップダウンのあるイモギリ地区のコースを歩いた。同地区はハメンクブウォノ王家の墓地があることで知られ、沿道では参加者の疲れを癒やすガムラン演奏が行われ、バティックなどの伝統工芸を紹介するスペースも設けられた。
日本からウオークのために来イした神奈川県在住の井山一雄さん(76)は10キロコースに参加する予定だったが、道を間違って20キロのコースを歩くアクシデントに見舞われた。「最後はきつかったがとても楽しんで歩くことができた。年齢関係なく参加できるのがウオークの良いところ」と話した。
オランダから参加したアリエ・ハアスノットさん(65)も20キロを歩き切り、「インドネシアの田園風景を歩きたくて参加した。ことしは埼玉県東松山市や台湾で行われたウオーキング大会にも参加した。今大会がことしの締めくくり」と笑った。
2日目にはコースの途中で記念植樹が行われ、実行委員長を務めるマンクブミ王女やバントゥル県知事が参加。大会終了後の晩餐会では、第1回大会からウオーキングについての指導など継続的な支援を行ってきたジャカルタ歩く会などの団体、企業に対して、同王女からの感謝状が贈られた。(平野慧、写真も)