初のドラゴンボート祭り 白熱レースに声援 ブカシ市

 日イの文化交流イベント「ブカシ・ドラゴンボート祭り」が5、6の両日、西ジャワ州ブカシ市にあるホテル・ホリソン・ブカシ前の広場で開かれた。主催は元日本留学生らでつくるインドネシア日本同好会(KAJI)でことしが初めての開催。祭りの目玉イベント、ドラゴンボートレースには12チームが参加。必死でオールをこぐ選手たちに声援が送られた。                         
 レースは6日午後3時前に決勝戦が行われ、白熱した展開の中、チーム「トヨタ・オート・ボディー」が「ガーディアン」を破り、初の栄冠を手にした。
 同チームのサムスルさんは「盛り上がり、楽しいレースだった。来年もまた出場したい」と話した。
 会場には約70のブースが並び、日本語教育関連の企業も出展した。
 日本語教室を開き、翻訳業も手がける「サクラ・キョウイク・カイハツ」で講師を務めるガガット・スクモノさんはひらがなや片仮名の書き順を覚えるための学習カードを販売。「祭りには日本が好きな人が多く来る。実践的に日本語を学ぶようになってほしい」と意気込む。
 ブカシ市西ブカシで、日本語や日本文化を紹介するコミュニティー施設「インドネシア・日本・コミュニティー・クラブ(IJCC)」のブースでは、有志のボランティアによる習字体験サービスが行われ、2日間で約600人が訪れた。それぞれの名前を片仮名で書いてもらった来場者たちは、初めて体験する字の作りや、墨汁の匂いを楽しんだ。
 同校アドバイザーの佐野隆則さんは「アニメだけでなく、書道という形で日本語を経験してほしかった。日本文化に親しむきっけとなってくれればうれしい」と語った。
 実行委員長のフアド・カディルさんによると来場者数は2日間で2万人。「6日は日差しが強く思ったより来場者が伸びなかったのは残念。しかし、多くの人が楽しんでくれたので、来年以降も続けていきたい」と話した。(平野慧、写真も)

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