初のドラゴンボート祭り あす開幕 日イ交流に新たな催し フアド実行委員長と プルワントノ氏に聞く

 ドラゴンボートレースや催しを通して日イの文化交流を図る「ブカシ・ドラゴンボート祭り」が5、6の両日、西ジャワ州ブカシ市にあるホテル・ホリソン・ブカシ前の広場で初開催される。主催団体の元日本留学生らでつくるインドネシア日本同好会(KAJI)会長のフアド・カディル実行委員長と、祭りに協力し、会場となるホテルのマネジメントを行う、メトロポリタン・グローバル・マネジメントのプルワントノ次長に祭りへの思いを聞いた。 

 ――祭りを初開催する理由は。
 フアド実行委員長 KAJIが主催する、ブカシ県チカランで毎年4月から5月に開かれるさくら祭りは、日イ両国の多くの人の間で認知度が高まり、2日間で10万人が来場するまでになった。しかし、まだこの地域は娯楽が少なく、住民が交流する催しが必要だと思った。
 プルワントノ次長 ブカシ市で行うことに意義がある。この地域はチカラン、カラワンとジャカルタの中間に位置する要所。ジャカルタからバイクで来て駐車し、バスでカラワンに行く人も多い。高速道路の出口からも近く、多くの来場者が見込める。メトロポリタングループのモールやアパートメントもすぐ近くにあり、駐車場も十分確保できる。祭りを地域の発展のきっかけにしていきたい。
 ――なぜ、ドラゴンボートを祭りに取り入れたのか。
 プルワントノ次長 ドラゴンボートはインドネシアがアジア大会で金メダルを獲得したこともある。世界中で競技人口が増えているスポーツだ。祭りに参加するチームの中には、プロ選手の指導を受けて練習しているところもある。レースは盛り上がるし、これを見て挑戦する人が増えればと思う。
 ――最近のKAJIの活動について。
 フアド実行委員長 祭りに関しては有志がボランティアで行っている。KAJIには数千人のメンバーが所属し、フェイスブック(FB)を通じて盛んに情報交換を行っている。政治や経済の分野で活躍するメンバーも多く、これから日本に留学しようとする学生の後押しをする活動などをより活発に行っていきたい。
 ――祭りの運営や仕事を通じて日本人について感じることは。
 プルワントノ次長 仕事に取り組む姿勢や、業務を改善しようという意欲には感銘を受けている。学んでいきたい。
 フアド実行委員長 初開催するにあたって、チカラン日本人会の方々にご協力いただき、さくら祭りで関わったジャカルタ軽音部やチカラン軽音部の人たちも快く出演を引き受けてくれた。自分は新潟県長岡市の大学に2年留学していたが、その時できた友人との交流は現在も続いている。縁を大事にするのは、日本人の特徴だと思う。協力してドラゴンボート祭りを毎年開催したい。(平野慧、写真も)

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