つながり作るきっかけに 南ジャカルタ アバックが生活セミナー
南ジャカルタ・クバヨランバルにある語学学校「アバック(ABAC)」は2日、新たに赴任した人や家族を対象に「ジャカルタ生活入門セミナー」を開いた。
主婦を中心に18人が参加。同校は日系企業の駐在員の異動が多い3〜4月ごろと、8〜9月ごろの年2回、生活入門セミナーを開いている。
同校校長の水谷明澄さんが担当し、気候や紙幣の種類、礼拝の回数やムスリムの女性の服装の紹介、ハラルについての考え方など宗教的なテーマも解説した。また、携帯電話のプルサ(プリペイド)についてなど、実生活に密接に関わる事柄を中心に説明した。
水谷さんは「チップや駐車料金の支払いのために小額紙幣も用意して」と説明、また「プルサは定期的にチャージしないと使えなくなる」など具体的な事例を交えながら解説していった。
水谷さんは「生活に不安があり、知り合いもいないと『引きこもり状態』になってしまう可能性がある。在住者同士でつながりをつくるきっかけにもなってくれれば」と意義を話した。
2カ月ほど前に来イした稲垣愛美さんは「言葉の問題で思うように意志を伝えられないことが一番大変。頑張って習得していきたい」と話した。
8月にジャカルタでの生活を始めたばかりの吉田奈緒美さんは「チップについての説明などを聞けて良かった。まだほとんど知り合いがいない状況なので、こういった機会は貴重だと思う」と感想を話した。(平野慧、写真も)