【JJM 2016】日イに新たな発見を デワンダル
初出演のデワンダルは、ジャワ舞踊の普及と日イの文化交流を目的に2006年に結成された。日本では東京を中心に、靖国神社のみたままつりや湯島天神の梅まつり、在日インドネシア大使館のナショナルレセプションなどで踊りを披露してきた。4日午後、メーンとミニステージ両方に出演。通常15人ほどの構成だが、今回は4人が参加する。
ジャワ舞踊はバリ舞踊に比べ、おだやか。ヒップの動きが大きく、物静かな女性の内に潜む魅惑的な部分を引き出す。
中部ジャワ州バニュマスで踊り継がれている伝統のジャワ舞踊「レンゲル」を踊る。もともと、日本の歌舞伎などでもあるように、男性が女性の姿をして踊られていた。しかし、時代が進むにつれ、女性が女性の姿で踊るように変化していった。
メンバーでジャカルタ在住の金沢瑠美子さん「ジャワ舞踊は通常、ゆったりとした宮廷音楽だが、大衆音楽に乗せて踊るレンゲルは楽しくにぎやかな雰囲気」と話す。
曲に合わせて色鮮やかな衣装をチョイス。日イの国旗を意識した赤いバティックの腰布(カイン)や元気な印象を与える黄のスカーフをまとい、頭にはインドネシアの国花「ムラティ」を飾る。
金沢さんは「日イの人に一緒にジャワ舞踊を見てもらえる貴重な機会。レンゲルは国内でもあまり知られていないので、日本の方には見たことのない芸術の新発見を、インドネシアの方には自国の踊りを再発見してもらえれば」と語った。