共に汗を流して交流 290人が5競技で熱戦
3都市親善バリ・スポーツ大会(主催・バリ日本人会、ジャカルタ・ジャパンクラブ=JJC、東ジャワ・ジャパンクラブ=EJJC)が12日、バリ島で開かれる。日本・インドネシア国交樹立60周年を迎えて、インドネシア人が過去最高となる80人以上参加。ジャカルタ、スラバヤ、バリの在留邦人らと合わせて約290人が交流を深めながら5種目で熱戦を繰り広げる。
大会はことしで16回目。5競技を各地で戦う。昨年はソフトボール、テニス、バドミントンの3種目をジャカルタが制し、サッカーはスラバヤが勝利、ゴルフはバリが3連覇を果たした。
大会の始まりの大きなきっかけとなったのは、2002年に同島クタで202人が犠牲となった爆弾テロ事件。観光業が冷え込み、沈滞している状態からの挽回を図って企画された。04年のスマトラ沖地震や11年の東日本大震災などに対して、チャリティー大会としても開催されてきた歴史があり、邦人社会の結びつきを強めることにつながっている。
ことしはさらに「インドネシアで生活ができているのは、この土地と現地の人に受け入れてもらっているから」という考えから、日イ国交樹立60周年関連の事業として、インドネシア人との交流をより深める。ソフトボールでインドネシア人チームが誕生するなど、5競技それぞれで試合形式を工夫し、交流しながら汗を流す。過去最大規模のインドネシア人参加者を迎え、「邦人社会の親睦」という要素に加え「日イ交流のスポーツイベント」への挑戦になる。
大会実行委員長の本田恵理さん(バリ日本人会)は今大会の意義について、「今後もことしのような特別な大会を開催する機会があればインドネシア人の参加も増えていくと思うし、そのような機会を設けていければと思う」としている。
全日程終了後の13日午後6時半(同6時開場)から、クタのDFSギャラリア2階にある中華料理店「エマ」(Jl. By Pass Ngurah Rai, Kuta、☎0361.761.965)で、各競技の表彰式および懇親会を行い、各試合後の思いを語り合う。(平野慧、写真も)