国内最高層のホテル ウェスティン 26日プレオープン 50〜69階、街を一望
米国スターウッド・ホテル・アンド・リゾートが世界展開する高所得層向けホテルブランドのウェスティンホテルが26日、南ジャカルタ・クニンガンのラスナサイド通りにオープンする。308メートルに上るインドネシア最高の高層ビル、ガマタワーの上層階50〜69階を使用。ジャカルタの街を一望できる国内で最も高い位置にあるホテルが誕生する。
ホテルは53階から66階に272室の客室があり、スパ、スイミング・プール、スポーツジムが50階、チェックイン・ロビーやレストラン、ラウンジは51〜52階に位置する。いずれの施設からも、ジャカルタの街を一望できる。
下層階はホテルとは別にオフィスなどが入居するが、グランドフロアから1階にかけて1200人収容のボールルームと、八つのファンクションルームを備える。
26日にプレオープン、12月中旬のグランド・オープニングを予定。11月には、67〜69階の最上階に、日本人移民やその子孫たちが創り上げたペルー料理と日本料理を組み合わせた「コミーダ・ニッケイ(日系料理)」レストランの「ヘンシン(変身)」がオープンする。レストラン、バー、個室、ケータリングのスペースがあり、ジャカルタの景色を360度見回せる。
ガマタワーは国内で高さ300メートルを超える唯一の高層ビルになり、ウィスマBNI46(255メートル、アンテナ部分除く)や、サヒッド・スディルマンセンター(258メートル)、ラッフルズ・タワー(252メートル)などをはるかに上回る。
■ビジネス環境を重視
ウェスティンホテルは日本でも恵比寿ガーデンプレイスや大阪の新梅田シティにあり、インドネシアではバリ島ヌサドゥアに続いて二つめとなる。
2008年から12年まで、JWマリオットホテル・ジャカルタで勤務し、ウエスティン・ジャカルタのジェネラル・マネジャーとして再訪イしたアルン・クマール氏は、「当時は爆弾テロを経験することもあったが、インドネシアは大きく変わった。ビジネス目的で訪れるゲストがさらに増えている」と指摘する。
ウエスティンホテルではビジネスで訪れる利用客に向けたサービスを拡充。クマール氏は「不慣れな土地でゲストのストレスを最小限に抑え、ビジネスに集中できるよう、さまざまな側面からアシストしたい」と話す。
また「渋滞などストレスの多いジャカルタで、ビジネスの疲れを癒やす環境に加え、週末や休日に、家族や友人とのレジャーにも利用してもらえるよう付加価値を出していきたい」と抱負を語った。(太田勉、写真も)