初のじゃんけん大会 JKT48、優勝者は日本大会へ
アイドルグループJKT48は19日、中央ジャカルタのモール、プラザスマンギにある多目的ホール「バライ・サルビニ」で初のじゃんけん大会を開催し、チームK3のシンカ・ジュリアニさん(20)が優勝した。
AKB48の海外姉妹グループとして初のじゃんけん大会で、シンカさんは、AKB48とその国内姉妹グループが神戸市のワールド記念ホールで10月10日に開くじゃんけん大会に出場する。
今回のじゃんけん大会で勝ち上がった16人が通算14枚目となるニューシングルを歌う選抜メンバーになる。優勝したことでニューシングルのセンターポジションも獲得したシンカさんは「初選抜に決まったとき、もう十分だと思ったけど、センターなんて信じられないくらいうれしい」と喜びを爆発させた。「AKB48のじゃんけん大会でも、JKTの代表として日本でも選抜を目指して頑張りたい」と意気込みを語った。
選抜メンバーには入団歴の浅い4期研究生のアドリアニ・エリザベスさん(16)が入るなど、じゃんけんならではの意外性も。選抜メンバー入りした仲川遥香さん(24)は「実は自分のチームTの子を選抜に入れたかったけど、私が入っちゃいました。ごめんね。でも、私はことし卒業するから、最後に選抜メンバーで許してくれるよね」とメンバーと来場者に語りかける一幕もあった。
来場したファンは約1500人。じゃんけんは日本と同じやり方で、審判が「じゃんけんぽん」と日本語で声をかけ、対戦者がグーかチョキかパーを出す。ファンは、じゃんけんの勝敗に一喜一憂しながら歓声を上げ、大いに盛り上がった。
選抜メンバー入りしたリスカ・ファイルニッサ(20)のファンで大学生のバガスさん(21)は「優勝したシンカさんには日本でもじゃんけんに勝ってAKBに入り、JKT48を通じてインドネシアのことを広めてもらいたい。それが僕らの勇気になる」と話す。弁護士でJKT48ファンのアルディさん(30)は「これぞじゃんけん大会。予想外の展開でとても楽しかった」と振り返った。
じゃんけん大会には、JKTメンバーをはじめ、メンバー研究生や研究生候補生の総勢54人が参加した。7月に研究生候補生26人による予選が行われ、勝ち抜いた5人も出場した。イベントの終盤、9月にJKT48として初の「組閣」を行うことが発表された。AKB48の組閣では、チーム間のメンバー異動や、劇場支配人などの交代が行われている。
AKB48のじゃんけん大会は、2010年からニューシングルに参加するメンバーを選ぶため、毎年9月に実施されてきた。ことしの大会は、新たな試みとして、上位7人が新ユニットを結成することが発表されている。
AKB48は3月、台湾やバンコク、マニラの3カ国・地域で新たに姉妹グループを結成すると発表。年内の発足を予定している。(中島昭浩、アリョ・テジョ)