16年修正予算が可決 財政赤字は296兆ルピア

 レバラン(断食月明け大祭)前国会(DPR)最終日の28日、今月上旬から国会で審議していたことしの修正予算が可決した。
 資源価格の下落で歳入が減る分、中央省庁の経費を切り詰め、歳出も減らした。
 歳出から歳入を引いた財政赤字は296兆ルピア(国内総生産=GDP=比2・35%)となり、今月上旬に国会に提出したときの修正予算(315兆ルピア)に比べ財政赤字を減らした。
 ことしのGDP成長率は5・2%を見込み、国会提出時の5・3%から0・1%下げた。インドネシア原油価格(ICP)は国会提出時、1バレル35ドルだったが、国際原油価格の上昇を反映させ、1バレル40ドルと原油高に引き上げた。為替は国会提出時と変わらず1ドル1万3500ルピアとした。
 補助金付き燃料(BBM)と液化石油ガス(プロパンガス=LPG)向け補助金を63兆ルピアから43兆ルピアまで削減した。
 電力補助金は38兆ルピアから50兆ルピアに引き上げた。電力補助金について、当初57兆ルピアまで増やす案で議論していたが、最終的には抑えた。(佐藤拓也)

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