設立40周年を祝う 音響機器のTOA現法
音響機器メーカーTOA(本社・神戸市中央区)の製造現地法人TOAガルファ・インダストリーズ(TGI)は2日、南ジャカルタのチプトラ・ワールドに隣接するラッフルズホテルで、現法設立40周年を祝う式典を開いた。
式典に来賓として出席したサレ・フシン工業相は、現法がこれまで448億ルピアをインドネシアに投資し、原材料の85%を国内で調達するなど国内産業に貢献してきたと評価、「研究開発をさらに加速させる時期に入っている」と、同社の開発力の強化と現地への技術移転に期待を表明した。
式典のため来イした井谷憲次会長兼社長は、現法がTOA製品の30%を製造し、うち75%を輸出する企業に成長したと強調、中央政府および主力工場がある西ジャワ州政府、顧客やビジネスパートナーからの支援に感謝した。
同式典には、ラフマット・ゴーベル前商業相も出席、取引先、関係先などから約220人が参加した。
TGIは、1976年にTOAと地場企業のガルファ社との合弁として設立、チマンギス工場(西ジャワ州デポック市)でスピーカーやメガホンを、チカラン工場(同州ブカシ県チカラン)ではアンプやマイクロホンを生産するほか、研究開発センターを持つ。従業員は3拠点で約1030人。(西川幸男、写真も)