フィルスタさんが優勝 第45回日本語弁論大会

 第45回日本語弁論大会大学・一般の部全国大会が4日、中央ジャカルタの研究技術・高等教育省ホールで開かれ、東ジャワ州スラバヤから参加した日系企業に勤務するフィルスタ・ノフィカ・アガニユさん(24)が優勝した。

 国際交流基金と元日本留学生協会(プルサダ)、研究技術・高等教育省が共催。9地区の予選を勝ち抜いた14人が参加、会場では約150人が見守った。
 フィルスタさんのタイトルは、小学生時代に痩せていたことから付けられたあだ名「マッチ棒」で、自分に自信を持って生きていくことの大切さを訴えた。
 容姿をからかわれ、劣等感を抱えていたが、社会人になって日本の歌「世界に一つだけの花」を知り、強い影響を受けた。人間は「一人一人違う種を持つ」のであり、自分らしく一生懸命生きていこうと感じるようになったという思いを身振りを交えて語った。
 準優勝は「私と仮面ライダー」と題したアル・アズハル大学3年のフィクリ・レサタさん(21)。仮面ライダーの変身に込められた意味は、姿だけではなく人の役に立ちたいという心を持つようになることだと語り、「脚本家になって、みんなのやる気を引き出すようなストーリーを書きたい」と抱負を述べた。
 3位には「ジャムーの再活性化」でスマラン国立大学3年のイタ・ユリアナさん(21)が選ばれ、4位には「感謝は幸せの基」と題したサラスワティ大学4年のドディ・アフリザルさん(22)が選ばれた。 
 優勝したフィルスタさんは「以前の自分のようにコンプレックスを持っている人に伝えたかった」と喜び、「もっと日本語を勉強して将来は日本の本社で働いてみたい」と意気込みを話した。
 審査委員長を務めた日本大使館の竹山健一参事官は「よく考えてテーマ設定を行った」と語った。国際交流基金の塚本倫久所長は前回赴任時の7年前と比較し「テーマ設定やスピーチ技術に格段の進歩が見られる」と感想を話した。
 来場したダルマプルサダ大学で日本語講師を務める森田安子さんは「最近の10年で学生の日本語のレベルや探究心がかなり上がってきている。インターネットの発達やアニメなどの影響もあると思う。来年も楽しみ」と話した。
 優勝したフィルスタさんと準優勝のフィクリさんは、10月に東京で開催される東南アジア諸国連合(ASEAN)日本語スピーチコンテストに参加する。(平野慧、写真も)

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