ジャカルタが4冠 ゴルフはバリ優勝 3都市親善スポーツ大会
第14回3都市親善バリ・スポーツ大会(主催・バリ日本人会、ジャカルタ・ジャパンクラブ、東ジャワ・ジャパンクラブ)が28、29の両日、バリ島各地で開かれた。ジャカルタ、スラバヤ、バリから約175人が参加し、スポーツを通じて親睦を深めた。
競技はサッカー、ソフトボール、テニス、バドミントン、ゴルフの5種目が行われ、ジャカルタが4種目で優勝を果たし、バリがゴルフで2年連続優勝した。
28日夜にはクタのモール・バリ・ギャラリア内の中華料理店「エマ」で大会結果発表を兼ねた懇親会が開かれ、在デンパサール総領事館の安江勝信首席領事やバリ日本人会の水越三千哉会長、スラバヤ日本人学校の村下俊文校長、ジャカルタ・ジャパンクラブ(JJC)の入江紳二個人部会長が出席した。
安江首席領事は「バリの良さを皆さんに知ってもらい、ぜひまた来てほしい。来年以降も開催されることを期待しています」とあいさつ。4月に会長になったばかりの水越会長は「プレッシャーはあるが、約25年続いている会の良さを残しつつ、地元との交流を深めていきたい」と抱負を語った。
スラバヤのテニスチームに参加した村下校長は「みんなでいい汗を流して交流する素晴らしい大会。ずっと続いてほしい」と話した。入江会長は「こんなに熱気のある大会だとは知らなかったので驚いた。これに続く交流のイベントが登場すればもっと盛り上がるはず」と語った。
2002年のバリ島爆弾テロから、バリを活気づける狙いで始まった大会は3都市の邦人の交流行事として定着。ことしは日程が2日間になり、宇都克興実行委員長は「他競技に出場した人がゴルフにも参加できるようになったのはよかった」と話した。
ことしのスローガンは「頑張ろう! みんな 応援しよう熊本! 九州!」
懇親会会場には九州・熊本地震に対する有志からの義援金を募る募金箱が置かれ、約897万ルピア、日本円1000円、13ドル、2シンガポールドルが集まった。宇都実行委員長は「個人的にも母方の実家が熊本市にあり、つらいものがあった。日本人会にも微力ながら力になりたいと思う人が多かった。デンパサールと熊本市が友好関係を結ぼうとする機運が10年ほど前にあった。またそうした動きが出てくれればいいと思う」と話した。
またインドネシア人選手の活躍も目立ち、テニスのバリチームのアナ・アグンチプタさんは「スラバヤチームと接戦になったが、負けてしまった。来年こそは勝ちたい」と意気込みを語った。(平野慧)