愛と奇跡の日イ交流 第7回ブロックM縁日祭 皆の気持ちつながり
日イの友好を深める民間有志の草の根交流イベント「リトル東京ブロックM縁日祭」(主催・ブロックMエステート、後援・在インドネシア日本大使館ほか、メーンスポンサー・JCB、Jトラスト)が14、15日の両日、開かれた。三つのステージや160のブース、神輿(みこし)や花魁(おいらん)道中などのパレードが開かれるなど会場は終始にぎわいを見せ、来場者は20万人を超えた。
7回目となることしのテーマは「MIRACLE―Power of Love(奇跡―愛の力)」。日本の伝統芸能などを楽しめる「メーンステージ」では、初登場の和太鼓チーム「梵天」のほか、古武道太鼓集団「風之舞(カジマーイ)」の単独舞台、津軽三味線や日本舞踊、よさこい、プンチャック・シラットなどが披露された。
アイドルやコスプレイヤーらが集まった「ポップカルチャーステージ」ではカラオケやコスプレ大会、アイドルらの踊りや歌のほか、音声合成ソフト「ボーカロイド」の曲を作っている「レッドシフト」の音楽に合わせ、ボーカロイドの初音ミクが歌って踊る映像も披露。
また、ことし初となる「ミニステージ」ではよしもとクレアティブ・インドネシアのお笑い芸人のショーや楽器演奏などが披露された。
会場には強い日差しが照りつけ、時に通り雨もあったが、家族や友人らと訪れた来場者はりんごあめやたこ焼き、かき氷など日本の祭りでおなじみの食べ物を片手に祭りを堪能。その傍らで緑のシャツを着たジャカルタお掃除クラブ(JOC)のメンバーらがごみを拾っていた。メーンステージでは何度も「ごみはごみ箱に」と呼びかけがあった。
縁日祭のオリジナルグッズも販売。会場2カ所に設置された、ラブバンドを購入しメッセージを書き込む「ラブボード」はハート形のメッセージでいっぱいに。売り上げの一部は熊本地震への支援金となることもあり、「がんばって!」と応援するメッセージも多かった。
縁日祭を支えたボランティアは約2千人。縁日祭実行委員長の竹谷大世さんは「素人が作ったんだなと思うと、改めてすごい祭りだと感じた。奇跡とは『有り難い』こと。一人一人の気持ちがつながり、縁日祭が続いている。祭りを作ってくれたすべての人たちに感謝しています」と語った。(毛利春香、中島昭浩)