モスクに響く日本の歌 学生1万3000人前にコンサート

 インドネシアの学校で日本語の学習支援を実施している団体「みらいプロジェクト」とジャカルタ在住の駐在員夫人で作るミュージカル・グループ「JKTニャマン・プロジェクト」は13日、西ジャワ州ボゴールのパルンにあるプサントレン(イスラム寄宿学校)ヌルルイマン内モスクでコンサートを開いた。小・中・高・大学生の1万3千人が集まり、日本の音楽に耳を傾けた。

 「春の海」や「六段の調べ」の琴の演奏が始まると、モスクは一気に日本の雰囲気に。浴衣姿らのメンバーによる「こいのぼり」の合唱や、アニメ「名探偵コナン」テーマ曲のサックス演奏、「ドラえもん」をインドネシア語で歌うなど計11曲を披露。会場からは何度も手拍子や合唱が起こり、盛り上がった。
 「未来へ」では手話を取り入れ、日イと世界がひとつになってほしいという思いを込め、「ひとつ」をインドネシア語で歌った。
 同校には学生ら100人が集まる「日本語クラブ」があり、みらいプロジェクトのメンバーが毎週1回、日本語を教えている。JKTニャマン・プロジェクトが2月に日本語クラブで学ぶ学生を対象に同校でコンサートを開催したところ好評で、全校生徒に聞かせてほしいと学校側から依頼があり、実現した。(毛利春香、写真も) 

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