期待胸に268人仲間入り 齋藤校長 「優しい心で夢かなえよう」 JJS入学式

 バンテン州南タンゲラン市のジャカルタ日本人学校(JJS、齋藤稔校長)は18日、同校の体育館で小・中学部の入学式を開いた。小学部167人、中学部101人の児童・生徒計268人が期待を胸に新しい一歩を踏み出した。

 緊張した面持ちで入場した児童・生徒たちは、保護者や先生らの温かい拍手に迎えられた。バティックやブレザーなどの正装姿が体育館を彩った。
 齋藤校長は式辞で「入学を皆で楽しみに待っていました。JJSは頑張っている人たちがたくさんいます。今日から勉強や運動や遊び、そして約束を守ることに頑張りましょう。元気にあいさつも続けていきましょう」と小学部の児童を温かい言葉で迎えた。 
 中学部の生徒には「自分たちで考えて、決めて自由に行動する機会が増えます。その分責任もあります。自分をもっと磨いて全力で3年間を過ごしてください」と励ました。
 また夢を持つことの大切さに触れ、アニメ「ワンピース」の登場人物の言葉を紹介。トニートニー・チョッパーがドクターヒルルクに「医者になって先生を助けたいんだ」と話し、ドクターヒルルクが「医者になれるさ。だって優しい心を持っているから」と答えたことを挙げ、優しい心を持って夢をかなえてほしいと語りかけた。
 小学部6年の岩波那奈さんと中学部3年の深田礼さんは、在校生を代表し歓迎の言葉を述べた。 
 岩波さんは「体育祭やJJSフェスティバルなど皆で協力して取り組める行事があります。また、校庭が広く自由にのびのびと遊べます。日本でなかなか体験できないことをJJSで体験してください」と話した。
 深田さんは「『責任ある自由』が中学部のスローガンです。何事にも積極的に、責任を持って取り組んでください。また、困難に立ち向かい、乗り越えることで何物にも代えがたい充実感が得られます」とエールを送った。 
 最後は、出席者全員で校歌「椰子の葉かげに」を歌い、式を締めくくった。  
 式には、在インドネシア日本大使館の谷崎泰明大使や岩田博行PTA会長、JJS維持会の平賀武理事長が出席し、新入生を見守った。 
 式終了後は、小学部の児童たちが、担任の先生の案内で、各クラスの下駄箱へ行き自分の名前を確認して、教室へ移動した。各教室には、ビデオカメラなどを持った保護者が詰めかけた。 
 19日には、小・中学部で始業式と着任式が開かれる。(上岡尚樹、写真も=6面に入学者名簿)

みなみ十字47号が完成

 ジャカルタ日本人学校(JJS)の児童・生徒、教職員によって製作された「みなみ十字第47号」(2015年度版)=写真=がこのほど完成し、19日からじゃかるた新聞で掲載を始めます。JJSは1969年に開校。翌70年に「みなみ十字第1号」を52冊作りました。以来、毎年子どもたちの夢や学校生活などをつづった文集をまとめ、JJSの歴史を記録に残してきました。じゃかるた新聞は2000年6月に、みなみ十字(1999年度版)の掲載を開始しました。
 掲載に当たってはJJSと保護者、執筆者のご了解を得ました。ことしから児童・生徒4人の作文を原則、月曜の11面、火曜〜土曜の6面に掲載し、1面にはその日の作文のタイトルや執筆者の学年(執筆当時)、氏名、顔写真を掲載します。

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