ダイハツがスポンサー バド国内大会アステック スシ・アラン夫妻と組み
アストラ・ダイハツ・モーターは18日、北ジャカルタのダイハツ・スポーツセンターで、バドミントンの国内大会「アステック・オープン」のメーンスポンサーになったと発表した。
アステックはバドミントン用品を中心にスポーツグッズの製造・販売を手がける。バルセロナ五輪で東南アジアに初の金メダルをもたらした、伝説の名選手スシ・スサンティさん(45、女子シングルス)と同五輪金メダリストのアラン・ブディクスマさん(48、男子シングルス)夫妻が経営する。ダイハツはアステックと共同で、今後主要7都市で国内大会を編成する。
ダイハツが冠スポンサーとなり、大会名は「ダイハツ・アステック・オープン」に。アステック・オープンはこれまで、ジャカルタでサムスンやノキアなどがスポンサーとして開催してきた。今回ダイハツとアステック双方が大会を地方に広げる意向で合致。首都だけでなく地方を含む7都市まで開催場所を広げた。
インドネシアは、バドミントンが夏季五輪の正式種目となった1992年のバルセロナ五輪で、スシさん、アランさんがシングルスでそれぞれ金メダルを獲得。「バドミントンのインドネシア」を世界に印象づけた。2人はその後結婚し、アステックを設立、2003年にラケットの販売を始めた。翌04年に国内のバドミントンの振興・発展を目的に国内大会、アステック・オープンを立ち上げた。
同大会はインドネシアのバドミントン協会(PBSI)公認で、年に1度開催、ことしで12回目となる。競技クラスは11歳未満、13歳未満、15歳未満と子どもの年齢を細かく区分しているほか、大人やシニアも参加できる。
地方大会はメダン、マカッサル、スラバヤ、ソロ、スマラン、パレンバンを予定。メダンで20〜23日に開催後、各地方で展開、10月9〜15日に開催されるジャカルタで全日程を終える。各地方ごとに500人規模を目安に合計4千人の競技人数を目標にする。賞金総額は5億8500万ルピア。
記者会見したスシさんとアランさんは、ユニホームに着替え、混合ダブルスを組んでダイハツの社員と対戦。その後もサインや写真撮影に並ぶ人が後を絶たなかった。スシさんは「ことしから地方で開催できるこの大会を通じて、今後のバドミントン文化の発展につなげていきたい」と語った。(佐藤拓也、写真も)