大きな夢を持って SJS入学式 17人が仲間に 新教員は5人が赴任
スラバヤ日本人学校(SJS)は16日、入学式を行った。小学部8人、中学部9人の計17人が入学し、小・中学部を合わせた児童・生徒数は計76人に。赴任式と始業式もあわせて開かれ、常夏の日が差すスラバヤで子どもたちと教員、保護者ら全員で共に新たなスタートを切った。
村下俊文校長は小学部の新入生へお願いしたいこととして「まずはあいさつ。二つ目はこれまでおうちの人に手伝ってもらっていたことを、自分のことは自分でできるようになってください。三つ目はたくさん友達を作ってください。頑張ってくださいね」と語り掛けた。中学部の新入生には「大きな夢を持って、苦手なことにも挑戦してほしい。また、先輩として学習や行事などですばらしい頑張りを見せてください」と式辞を贈った。
小学部に入学した平野惺也くん(6)の両親、智也さん(37)と花奈恵さん(32)は、スラバヤに来て2年半になる。惺也くんはSJS幼稚部から進学した。智也さんは「幼稚部でもとても楽しそうにしていた。SJSでは上の子が下の子の面倒を見るなど年の差関係なく仲が良く、小さい学校ならではの良さがある。やさしく、のびのびと育ってくれたらうれしい」と我が子の成長を見守った。
式典には学校維持会の河口裕司会長や加藤義治在スラバヤ日本総領事らも出席した。
赴任式では新たに赴任した5人の教員を紹介。中学部3年の張哲源(ちょう・ざんえん)さんが「ようこそSJSへ。76人の小さな学校ですが皆が仲の良い自慢の学校です。新しい先生方と一緒に新しいことにチャレンジしていきたいです」と歓迎の言葉を述べた。教頭に就任した安達尚宏さん(45)は、初めての海外派遣。「日本ではグローバル化とよく耳にするが、一体どういう意味なのか、本当に必要なのかなどこれまで考えていた。海外で学んでいる子どもに実際に教えたりしながら自分自身も学びたい。また、海外で学ぶ子どもたちに自分ができることをしていきたい」と話した。幼稚部の入園式は19日に開く。
新任の教員は以下の通り(敬称略、カッコ内は出身地)
安達尚宏(熊本)、八木佳子(東京)、橋本嘉子(大阪)、杉浦弘幸(愛知)、喜多尾由貴(東京)(毛利春香、写真も)