【Selamat Datang】国交60年事業に意欲 国際交流基金ジャカルタ日本文化センター所長 7年ぶりの塚本倫久さん

 国際交流基金ジャカルタ日本文化センター所長に3月末に就任した塚本倫久所長。じゃかるた新聞とのインタビューで、2018年の日本インドネシア国交樹立60周年に合わせ交流強化事業を展開していくほか、15年に始まった日本語パートナーズ事業の拡大、日本の映像コンテンツの紹介などに取り組む意欲をみせた。

 小川忠前東南アジア総局長(現本部企画部長)に替わり、事務所、日本語パートナーズ事業、経済連携協定(EPA)関連の日本語研修センターなどに関わる総勢約250人での交流事業の指揮を執る。
 ジャカルタ勤務は今回が2回目。04年5月から09年7月の前回勤務では、所長、副所長に次ぐナンバー3として、主に文化事業を担当し、08年の日イ国交樹立50周年事業としてジャカルタ、バンドン、ジョクジャカルタ各都市での「催事や公演の実現に毎日、会場や空港での出迎えに奔走した」と懐かしむ。
 4〜5年と見込まれている今回の勤務で、60周年関連事業に取り組むのも「何か縁を感じます」と話す。
 同時に、15年にスタートした現地日本語教師の補助役に日本語のネーティブを国内の高校に送る「日本語パートナーズ」事業も軌道に乗ったと評価。近く4期生が帰国するのと入れ替わりに8月には5期生が来イ、首都圏だけなく地方への派遣も増え、人数も現在の70人から150人に拡大する。同事業は20年まで継続することになっており、「日イ双方の若者の交流が根付いてほしい」と期待をかける。
 日本のテレビ番組など映像コンテンツを海外に紹介する映像事業を担当した経験を生かし、「良質な日本映画をインドネシアに紹介していきたい」と、日本映画祭の開催に意欲をみせた。
 不思議なことに、前回勤務後は、インドネシアとの接点はまったくなかった。文化事業や映像事業でもアジア以外の欧州・中東・アフリカが担当だったためで、7年ぶりにジャカルタに着いて「モールで日本食レストランが増えたのに驚いた」という。
 日イ文化交流の拡大を反映し事務所の職員数も前回勤務時の倍近くに増えた。顔見知りの現地スタッフも残っており、「空白の7年」は気にならない様子。最後に「身の引き締まる思いです」と言葉を結んだ。(西川幸男、写真も)

 【プロフィル】 塚本倫久(つかもと・のりひさ) 1972年12月生まれ。43歳。岐阜県多治見市出身。95年3月早稲田大学教育学部卒、同年4月国際交流基金採用。本部総務部などを経て、04年5月から09年7月ジャカルタ勤務(文化交流担当)。その後本部経理部、文化事業部を経て15年2月映像事業部。16年3月現職。趣味はスポーツ(サッカーなど)。1男3女の父、子どもの進学の関係で当面、単身赴任。

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