第2弾「桜に願いを」 震災体験、若者の夢 日イ合作ドラマ
フジテレビとインドネシアのDNAプロダクションは23日、日イ合作テレビドラマ第2弾となる「ホエン・ユー・ウィシュ・アポン・ア・サクラ 〜桜に願いを〜」を共同制作し、日本語番組専門チャンネル「ワクワクジャパン」で先行放送すると発表した。SNSを通じて知り合った日イの若者の交流を、震災体験を背景に描く。国際交流基金アジアセンターが助成金を提供し協力している。
先行放送は4月25、26日の2夜連続で、いずれも午後9時から。関係者によると、インドネシアの地上波放送に向け交渉も始まり、日本ではフジテレビが6月末ごろを予定している。
フジテレビとDNAの合作ドラマは2013年、日イ国交樹立55周年を記念し制作した「愛してる」以来。今回も企画や脚本、撮影に至るまで混合チームで取り組んだ。
フジテレビの久保田哲史エグゼクティブプロデューサーは「ヒットする作品を本気で作りたかった。両国のいいところを日イの若者に分かってもらいたい」と強調。DNAのリナ・ノフィタ専務取締役は「両国の関係がさらに深まると信じる」と胸を張る。
ジョクジャカルタ特別州に住む大学生エリーと、日本在住の少年コミック編集者の遼がフェイスブック上で桜をきっかけに知り合うストーリー。それぞれの地震被災経験から抱いた共通の夢が2人を結びつけていく。
10年放映のドラマ「仮面ライダーオーズ/OOO」に主演し、昨年には映画「進撃の巨人」にも出演した渡部秀さん(24)と映画を中心に近年はコメディーでも活躍するチェルシー・イスランさん(20)が主演する。(中島昭浩、写真も)