ファティマさん熱唱 西ジャワ代表が優勝 高校生日本語弁 論大会全国大会
国際交流基金ジャカルタ日本文化センターは13日、中央ジャカルタの国営ラジオ放送局(RRI)ホールでインドネシア高校生日本語弁論大会全国大会(共催・教育文化省初等中等教育総局、RRI)を開き、「サポーター」をテーマに弁論した西ジャワ代表のムハマド・アスカ・アスキアさんが優勝した。
大会は今回で15回目。高校生を対象に、北スマトラ・アチェ▽西スマトラ▽西ジャワ▽ジャボデタベック(首都圏)▽中部ジャワ・ジョクジャカルタ▽東ジャワ▽バリ・西ヌサトゥンガラ▽北スラウェシの8地区大会を勝ち抜いた13人が、ファイナリストとしてRRIに集った。出場者はそれぞれ自由なテーマで、3〜5分間の日本語弁論をした後、審査員から内容に関する質問を受けた。
優勝したムハマドさんは西ジャワ州スムダン県にある国立第1高校の2年生。「サポーター」をテーマに、身近で支えてくれる友人や家族の大切さを説明。「支えてくれる友達や家族に感謝し、私自身もサポーターになりたい」と力強く語った。準優勝はテーマ「インターネット」でジャボデタベック代表のファビア・パリ・セサリニさん、3位は「わたしのゆめ」で中部ジャワ・ジョクジャカルタ代表のプリリ・セシリア・フタウルクさん。4位には「しんゆうでライバル」でバリ・西ヌサトゥンガラ代表のイ・デワ・グデ・アノン・スガラギリさんが入賞した。
優勝から4位までの入賞者には、副賞として訪日するチャンスが与えられた。大阪の国際交流基金関西国際センターが行う「高校生日本語学習者訪日研修」に参加するか、非営利団体(NPO)のエデュケーション・ガーディアンシップ・グループ主催の海外高校生による日本語スピーチコンテストに出場する予定。
また、第11回大会で準優勝し昨年の日本テレビ系の番組「のどじまんTHEワールド!2015年 秋」で世界一に輝いたファティマ・ザハラトゥンニサさん(21)がゲスト出演。日本の女性ロックバンドZONEの曲「シークレットベース〜君がくれたもの〜」のカバーなど計3曲を披露し会場を盛り上げた。他にもジャボデタベックの高校生らが「炭坑節」や日本の歌に合わせ盆踊りなどを披露した。(山本康行、写真も)